顎の関節からカクカクと音がしたり、痛みを感じたり、口を上手く開閉することができなかったりなど、顎関節症になるとさまざまな症状が表れはじめます。
それらの症状は深刻化しなければあまり大した影響にはなりませんが、それでも症状が出ないに越したことはありません。
また、重症化してしまうと治療するのに面倒ですので、なるべく早い段階での治療が求められます。
顎関節症の治療として最も一般的なのは、マウスピースによる治療です。
顎関節症の原因として考えられる食いしばりや歯ぎしりなどを、このマウスピースによって防いでいくのです。
マウスピースは装着すればそれでおしまいですし、この治療には手間がかからないという大きなメリットがあります。
顎関節症を根本から治療するとなると、かなりの時間がかかっています。
場合によっては歯を削ったり、関節をマッサージしたりなどもしなければなりませんので、一筋縄ではいかない場合が多いです。
その点、マウスピースならば気軽にできますので、まずはマウスピースで対処していくというのが一般的な治療になっています。
ただ、それで顎関節症が完治するかというと、そんなことはありません。
もちろんそれで治ってしまう人もいるでしょうが、完治となるとほとんどの人が難しいと思います。
では、どうしたら完治にいたることができるのでしょうか?
それは、やはり顎のバランスを整える治療が有効です。
マウスピースもその一環ですが、もっと専門的にピンポイントでバランスを修正していくのです。
そのためには、歯科できちんとした指示を仰ぎ、それに沿って治療していく必要があります。
ですから、長い期間がかかりますし、何度も歯科に通うことになるかもしれません。
そのくらいの覚悟をもって臨まなければならないのです。
顎関節症の治療はそうして長期間かかるのが当たり前ですので、もしも治療したいのなら軽はずみな気持ちではなく本気で取り組むべきだと私は思います。